コンプレッションウェアとは?歴史や期待できる効果を知ろう!

ここでは、コンプレッションウェアとはどのようなものか、その歴史、着用時の効果についてご紹介します。
コンプレッションウェアとは?その歴史について
コンプレッションウェアとは、伸縮性の高い生地を使用した着圧ウェアを指します。スポーツやトレーニング時の身体サポート用のツールなどとして、身体に適切な圧力をかけて、筋肉の動きをサポートしてくれる優れものです。
コンプレッションウェアの歴史はまだ浅く、世界で初めて発売されたのが1991年です。初めて発売されたものは”CW-X”という、ワコール人間科学研究所の独自のテーピング理論を元に開発されたものでした。
その後の1998年に、スポーツパフォーマンス向上を目的とした”UNDERARMOUR”がアメリカで発売されました。これ以降、コンプレッションウェアは身体サポート機能を重視した製品が増えてくるようになり、主にスポーツ選手やスポーツ愛好家の間で広がっていきました。
また2009年には、疲労軽減や運動サポート用の”SKINS”や休養専用のコンプレッションウェア”VENEX”が発売されており、運動中以外に使用するコンプレッションウェアが発売されました。現在はコンプレッションウェアは運動中から運動後に使用する製品が主流です。
ですが以前と比較するとスポーツ以外にも、日常生活で使用できるコンプレッションウェアも出てきています。
近年ではスポーツ時のパフォーマンス向上やケガ予防が図れるだけでなく、疲労の軽減や姿勢矯正、むくみ軽減など、運動以外にも日常生活でも使えるコンプレッションウェアも選べるようになっています。目的や重視する機能、使用する場面などに応じて、自身に合った製品を選びやすくなっていると言えますね。
着用することで期待できる効果
コンプレッションウェアを着用することで、体の部位ごとに適切な圧力をかけてくれるため、状況に応じて筋肉の動きを最適な動きに調整してくれるのです。そのため、様々な効果が得られます。また着用時の効果として挙げられるのは、「疲労軽減・回復」・「パフォーマンス向上」・「けが予防」・「速乾」・「姿勢矯正」が挙げられます。
「疲労軽減・回復」は、筋肉の動きを調整して動きを活発にするため、血流が良くなることを指します。血流が良くなると、栄養分を身体に運んでくれるようになり、疲労の元である老廃物も減らしてくれます。そのため、疲労を感じにくくなり疲労回復効果が見込めるのです。
また、コンプレッションウェアではないですが、脚のむくみを解消する着圧ソックスもその原理を利用した製品になっています。
「パフォーマンス向上」は、筋肉の動きを体の部位ごとに適切にコントロールしてくれるため、スポーツ時のパフォーマンスや動きが改善されることを指します。コンプレッションウェアは、パフォーマンス向上に必要なパワー、スタミナ、コントロール、安定性をサポートしてくれます。
運動に必要な身体能力を整えることができるため、パフォーマンスが良くなるのです。
「怪我の予防」は、運動時のけがを防いでくれることを指します。ランニングなどの運動時は、身体の補強やけが予防、またけがを負った際の悪化防止を兼ねて、関節や筋肉をテープでテーピングする人が多いと思います。
但し、通常のテーピングは時間が掛かってしまったりなどのデメリットもあります。ですが、コンプレッションウェアを着ることで、テーピング機能も兼ね備えることになるため、別途テープでのテーピングが不要になります。
時間の節約ができるのは嬉しいですよね。
「速乾」は、運動でかいた汗をすぐに吸収し乾かしてくれることです。コンプレッションウェアにはブランドや製品ごとに様々な機能が付いていますが、速乾機能が付いている製品もあります。
速乾機能を持っているコンプレッションウェアを着用することで、夏で気温の高い日に運動をしても、汗が残ることの不快感を減らしてくれます。
また、汗の速乾機能だけでなく、冷感仕様や防寒仕様などの製品もあるようです。季節毎の気温に応じた製品も使えると、1年中快適に運動ができそうですね。
「姿勢矯正」は、着圧で背筋を伸ばして腹筋と背筋を支えるため、骨盤や体幹が整えられて姿勢が矯正されることです。姿勢を矯正することは、運動時のフォームも改善されるため、走る際のフォームが綺麗になります。
特に陸上競技に関しては、タイムの大幅短縮にも活用できそうです。
ポン
- コンプレッションウェアとは、伸縮性の高い生地を使用した着圧ウェアのこと
- 筋肉の動きをサポートしてくれるので、スポーツ時や日常生活で使用される
- 着用効果としては、疲労軽減・回復、パフォーマンス向上、けが予防、速乾、姿勢矯正などがある
コンプレッションウェアの選び方を見てみよう!

ここでは、コンディションウェアの選び方を「目的」・「種類」・「価格」の3つに分けてご紹介します。
目的別に選ぶ
コンプレッションウェアには種類が幅広く、どのような目的で着用するかが特に大事な選ぶ基準の1つです。目的に応じて、着圧がどれくらい必要かも変わってきます。
どのような目的で着用するかは人によって様々かと思いますが、特に多いのは「運動パフォーマンス向上」・「コンディションの調整・運動後の疲労回復」・「けが予防・テーピング」等が多いと思われます。
目的が”運動パフォーマンスの向上”の場合は、矯正タイプを選ぶと良いでしょう。このタイプのコンプレッションウェアは、スポーツをする際に走ったり投げたりする動作を安定させたり、
体幹を整えて身体のバランスを向上させることができます。
筋肉の疲労の蓄積を防いでくれるため、運動後の筋肉痛を防止する役割があるのです。
目的が”コンディションの調整・運動後の疲労回復”の場合は、部分着圧タイプを選ぶと良いでしょう。部分着圧タイプとは体の部位ごとに着圧の強さが異なるもので、部位ごとに着圧をかけることで血行促進を促せるものです。
筋肉の振動を防止し、筋肉の動きをベストな状態に調整することで、筋肉に乳酸が溜まるのを防止・疲労軽減・回復に繋がるのです。
目的が”怪我の予防・テーピング”の場合は、サポートタイプを選ぶのがおすすめです。運動中に負荷が発生する動作を行う際の身体の負担を減らしたい場合に、特に有効です。
部位をピンポイントに絞ってサポートを行うため、怪我の防止や骨折時のリハビリなどに使えます。伸縮性が高く、筋肉を正常な位置に固定するため、筋肉に負荷が掛かるのを防ぎスムーズに動くようサポートしてくれます。
種類別に選ぶ
コンプレッションウェアは様々な種類があり、全身用・上半身用・下半身用・部分用と幅広く用意しています。
また、上半身用については袖の長さも長袖・七分袖・半袖を用意しており、他にもアームカバータイプもあるようです。下半身用についても、ハーフ丈・ロング丈と用意しており、ソックスタイプやカーフタイプも用意しています。
上半身用のウェアなら肩甲骨・広背筋・腹斜筋などを補強するものがあり、ランニングフォームを改善したり、姿勢を良くしたい人におすすめです。
下半身用のタイツウェアなら、膝・股関節・腰など、身体を補強してくれる機能があります。マラソン、登山、トライアスロン、自転車競技など下半身の筋肉を長時間使用する方におすすめです。
また全身用のウェアは、瞬発力が必要な陸上競技や筋トレのなどのトレーニングに向いたウェアです。全身どの部分も同じ圧力で締め付けをすることで、ブレを補正し動きを安定させるため、瞬発力を向上させてくれます。
但し、全身用ウェアは着圧が強めの商品が多いため、オンラインで購入するよりは、直接店舗へ出向いて試着してから購入するほうが確実です。
価格で選ぶ
コンプレッションウェアの価格帯は、安価~高価なものまで幅広くあります。機能性、通気性、伸縮性、着圧、着用範囲などの違いで価格も異なり、作りも異なってきます。
また、ブランドによっても価格設定が異なります。安いものだと2,000円以下のものもあり、高いものだと10,000円以上する製品もあるようです。
コンプレッションウェアを購入する際は「まずは、安いものから試そう。」や「ひとまず、安いものを買っておこう。」と考える方が多いかもしれません。価格が安いと、どうしてもそちらに目が行きがちですが、コンディションウェアは安ければ良いということではありません。
あくまで大事なのは、自分がどんなスポーツやトレーニングを行うか、コンプレッションウェアをどんな目的で着用するか(パフォーマンス向上・疲労軽減・フォーム改善・けが防止など)、コンディションウェアのどの機能を重視するかが重要です。もし安くて良いと思って購入しても、自身が使用感に満足できず目的を達成できなければ、また新たにコンプレッションウェアを購入することになるため、手間が掛かってしまいます。
そもそも、コンプレッションウェアは価格が高くなりがちな製品です。そのため、せっかく自身の目的達成のために使用するなら、価格が少々高くても機能や作りが自身に合ったものを選ぶと良いでしょう。
ポン
【コンプレッションウェアの選び方】
- 目的別に選ぶ
- 種類別に選ぶ
- 価格で選ぶ
まとめ
いかがでしたでしょうか。コンプレッションウェアを購入する際は、自身が行う運動やスポーツの種類や使用する目的を明確にした上で、自身に合ったコンプレッションウェアを選ぶのが良いでしょう。